こんにちは。元美容ナースで、現在美容医療メディアを運営している編集部です。
私自身、過去に100万円のエステコースで失敗し、深く後悔した経験があります。その痛みと悔しさから、同じような思いをする方を一人でも減らしたいという想いで、この記事を書いています。
埋没法の3回目のやり直しを検討されているあなたは、きっと今、大きな不安と迷いを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
「また取れてしまったら…」 「まぶたへのダメージは大丈夫なのか…」 「今度こそ理想の二重になれるのか…」
この記事では、埋没法3回目のやり直しについて、医学的な事実と私の美容ナースとしての経験、そして実際に複数回の埋没法を経験された方々の声をもとに、あなたが知るべきすべての情報を正直にお伝えします。
決して「簡単にできます」「何度でも大丈夫」といった無責任な言葉は使いません。あなたの大切なまぶたのこと、そして未来のことを真剣に考えながら、読み進めていただければ幸いです。
1. 埋没法3回目のやり直しを考えているあなたの現在地
1-1. なぜ3回目の施術を検討することになったのか
埋没法の3回目を検討されている方の多くは、以下のような経験をされています。
1回目の埋没法:希望と現実のギャップ 初めての埋没法では、多くの方が「思っていたような二重にならなかった」という経験をされています。カウンセリングでのシミュレーションと、実際の仕上がりに差があることは珍しくありません。特に、腫れが引いた後に「幅が狭すぎた」「左右差がある」といった問題が明らかになることがあります。
2回目の埋没法:修正への期待と新たな問題 1回目の問題を修正するために受けた2回目の施術。しかし、前回の糸が残っていたり、まぶたの状態が変化していたりすることで、思うような結果が得られないケースがあります。また、1回目よりも腫れが長引いたり、糸の固定が弱くなったりすることも。
そして今、3回目を検討する理由
- 2回目の糸が緩んできた、または完全に取れてしまった
- 左右差がさらに目立つようになった
- 二重のラインがガタついてきた
- 糸玉が目立つようになった
- 目に違和感や異物感がある
1-2. 3回目の施術に対する不安と葛藤
3回目の埋没法を検討する際、誰もが感じる不安があります。
まぶたへの負担に対する不安 「まぶたがボコボコになってしまうのでは…」 「皮膚が伸びてしまって、取り返しがつかなくなるのでは…」 これらは決して杞憂ではありません。実際に、埋没法を繰り返すことでまぶたの組織にダメージが蓄積されることは医学的事実です。
経済的な負担への不安 1回目、2回目と費用を重ねてきて、3回目でさらに10~20万円の出費。保証期間も過ぎていることが多く、全額自己負担になることがほとんどです。「このお金を切開法に使った方が良いのでは…」という葛藤も生まれます。
精神的な疲れ 何度も期待しては裏切られ、その度に仕事や学校を休んでダウンタイムを過ごす。周囲の目も気になり、「いつまでこれを繰り返すのか」という精神的な疲れも相当なものです。
1-3. でも、諦めきれない理由
それでも3回目の施術を検討するのは、「理想の自分になりたい」という強い想いがあるからです。
毎朝鏡を見る度に感じる違和感。写真を撮るときの憂鬱。人と目を合わせることへの抵抗感。これらから解放されたいという切実な願いは、誰にも否定できるものではありません。
2. 埋没法3回目の医学的リアリティ:知っておくべき事実
2-1. まぶたの組織に何が起きているのか
埋没法を繰り返すと、まぶたの内部では以下のような変化が起きています。
瘢痕組織(はんこんそしき)の形成 糸を通した部分には、微細な傷跡(瘢痕)ができます。これは体の正常な治癒反応ですが、回数を重ねるごとに瘢痕組織が増え、まぶたが硬くなっていきます。
私が美容ナースとして勤務していた時、3回目の埋没法を希望される患者様のまぶたを触診すると、明らかに初回の方とは違う硬さを感じることがありました。医師も「前回の瘢痕があるので、糸を通すのが難しい」と話すことが多かったです。
組織の癒着と変形 複数回の施術により、本来は独立している組織同士が癒着することがあります。これにより、まぶたの動きが不自然になったり、予期しない場所に線が入ったりすることがあります。
血流の変化 繰り返しの施術により、まぶたの血流が悪くなることがあります。これは腫れが引きにくくなったり、傷の治りが遅くなったりする原因になります。
2-2. 3回目の施術が難しくなる理由
技術的な難しさ
- 前回までの瘢痕により、糸を通す適切な位置を見つけることが困難
- 組織が硬くなっているため、糸の固定が弱くなりやすい
- 左右対称にすることがより難しくなる
予測の難しさ まぶたの状態が複雑になっているため、シミュレーション通りの結果が得られにくくなります。経験豊富な医師でも「やってみないとわからない部分がある」と正直に話すことがあります。
2-3. 実際のリスクと合併症
3回目の埋没法では、以下のリスクが高まります。
短期的なリスク
- 腫れや内出血が長引く(2週間以上続くことも)
- 感染のリスクが高まる
- 糸が露出しやすくなる
- 予想以上の左右差が生じる
長期的なリスク
- まぶたの皮膚が伸びて、たるみが生じる
- 不自然な凹凸(デコボコ)が残る
- 眼瞼下垂のリスクが高まる
- アレルギー反応が起きやすくなる(200~300人に1人の割合)
3. 埋没法3回目で後悔しないための重要な判断基準
3-1. あなたのまぶたは3回目の埋没法に適しているか
以下の項目に該当する場合、3回目の埋没法は慎重に検討する必要があります。
埋没法が向いていない可能性が高いケース
- 前回の施術から1年以内に糸が取れた
- まぶたの皮膚が厚く、脂肪が多い
- 幅広の平行二重を希望している
- まぶたに明らかな左右差がある
- 加齢によるたるみが出始めている
私が担当した患者様の中には、「まぶたの条件が悪いことは分かっているけど、どうしても切開は怖い」という方もいらっしゃいました。そのお気持ちは痛いほど理解できます。しかし、無理に埋没法を繰り返すことで、将来的により大きな問題を抱えることもあるのです。
3-2. 医師選びの最重要ポイント
3回目の埋没法を成功させるためには、医師選びが何より重要です。
必ず確認すべき医師の条件
- 修正手術の経験が豊富 「埋没法の修正を年間何例程度行っていますか?」と直接聞いてみてください。少なくとも年間50例以上の修正経験がある医師を選びましょう。
- 正直にリスクを説明してくれる 「3回目でも必ず大丈夫です」という医師は避けてください。リスクや限界を正直に説明し、場合によっては切開法を勧めてくれる医師の方が信頼できます。
- 抜糸の技術が高い 前回の糸を確実に抜去できる技術は必須です。「前回の糸は残したままで大丈夫」という安易な判断をする医師は避けましょう。
3-3. カウンセリングで必ず確認すべき10のポイント
私が美容ナースとして働いていた経験から、カウンセリングで必ず確認すべきポイントをお伝えします。
- 前回までの施術内容の詳細確認 「どこのクリニックで、どんな方法で施術を受けたか」を正確に伝えてください。可能であれば、前回のカルテのコピーを持参しましょう。
- 現在のまぶたの状態の詳細な診察 医師が実際に触診して、瘢痕の状態や組織の硬さを確認しているか注目してください。視診だけで判断する医師は避けましょう。
- 抜糸の必要性と方法 「前回の糸は全て抜去できますか?」「抜糸にどれくらい時間がかかりますか?」と具体的に聞いてください。
- 施術方法の詳細 「瞼板法と挙筋法、どちらを使いますか?」「何点留めにしますか?」「糸の種類は?」など、具体的な施術内容を確認しましょう。
- 予想されるダウンタイム 3回目は腫れが長引くことが多いです。「通常より長めに2~3週間は見ておいてください」と正直に話す医師の方が信頼できます。
- 失敗した場合の対応 「もし思うような結果にならなかった場合、どのような対応をしていただけますか?」と必ず確認してください。
- 保証内容と期間 3回目の施術に保証が付くかどうか、付く場合はその内容と期間を詳細に確認しましょう。
- トータルの費用 抜糸費用、施術費用、薬代、診察料など、全ての費用を事前に確認してください。後から追加料金を請求されることがないように。
- 切開法への移行の可能性 「私の場合、切開法の方が良い結果が得られる可能性はありますか?」と聞いてみてください。正直に答えてくれる医師を選びましょう。
- 医師の本音 「先生が私の立場だったら、3回目の埋没法を受けますか?」この質問への答えが、最も重要かもしれません。
4. 埋没法3回目の具体的な施術プロセスと注意点
4-1. 施術前の準備期間(最低1ヶ月前から)
抜糸が必要な場合の準備 前回の糸を抜去する必要がある場合、施術の1ヶ月以上前に抜糸を行う必要があります。
抜糸の際の注意点:
- 抜糸後1~2週間は腫れが続きます
- 全ての糸を取りきれない可能性もあります
- 抜糸の傷跡が落ち着くまで、次の施術はできません
体調管理の重要性 3回目の施術は、体への負担が大きくなります。施術前1ヶ月は特に以下の点に注意してください。
- 十分な睡眠(最低7時間)を確保する
- バランスの良い食事を心がける
- 飲酒は控えめにする
- 禁煙する(喫煙は傷の治りを遅くします)
- むくみやすい食事(塩分の多いもの)を避ける
4-2. 施術当日の流れと心構え
施術時間は長めになることを覚悟 通常の埋没法が30分程度で終わるのに対し、3回目の施術は1時間以上かかることもあります。組織が硬くなっているため、糸を通すのに時間がかかるからです。
痛みについての現実 正直にお伝えすると、3回目の施術は1回目より痛みを感じやすいです。瘢痕組織があるため、麻酔が効きにくくなっている可能性があります。痛みに弱い方は、事前に医師に相談し、麻酔を多めに使用してもらうなどの対策を検討してください。
施術中の重要な確認 施術中、医師から「この位置で良いですか?」と確認されることがあります。遠慮せずに、納得いくまで調整してもらってください。ただし、腫れている状態での判断には限界があることも理解しておきましょう。
4-3. 施術直後から1週間:最も重要な期間
施術直後の状態
- 想像以上に腫れることを覚悟してください
- 左右差があるように見えても、腫れの影響の可能性があります
- 違和感や異物感は通常より強く感じるかもしれません
帰宅後のケア 最初の48時間が最も重要です。
必ず行うべきこと:
- 冷却:10分冷やして10分休むを繰り返す
- 頭を高くして寝る(枕を2つ使用)
- 処方された薬は必ず飲む
- 清潔を保つ(ただし、過度な洗顔は避ける)
絶対に避けるべきこと:
- 目をこする
- コンタクトレンズの使用(最低1週間)
- 激しい運動
- 長時間の入浴
- 飲酒
- 塩分の多い食事
4-4. 1週間後から1ヶ月:経過観察期間
1週間後の診察 必ず予定通り診察を受けてください。この時点で以下の確認が行われます:
- 感染の有無
- 糸の状態
- 左右差の程度
- 今後の経過予測
2週間後の変化 この頃から徐々に腫れが引き始めますが、3回目の施術では完全に腫れが引くまでに通常より時間がかかります。焦らず、医師の指示に従ってください。
1ヶ月後の評価 この時点である程度の仕上がりが見えてきます。しかし、最終的な仕上がりまでにはさらに2~3ヶ月かかることもあります。
5. 失敗を防ぐための最重要チェックリスト
5-1. クリニック選びの落とし穴
避けるべきクリニックの特徴
私が美容ナースとして働いていた経験から、以下のようなクリニックは避けることをお勧めします。
- カウンセリング時間が極端に短い(10分以内) 3回目の施術は複雑です。十分な時間をかけて診察しないクリニックは危険です。
- 医師ではなくカウンセラーが主に説明する 医療行為の説明は医師が行うべきです。カウンセラー任せのクリニックは避けましょう。
- 「今日契約すれば安くなる」と急かす 3回目の施術は慎重に検討すべきです。即決を迫るクリニックは信用できません。
- 症例写真を見せたがらない 特に修正症例の写真を見せないクリニックは、経験が少ない可能性があります。
- リスク説明が不十分 「大丈夫です」「心配いりません」ばかりで、具体的なリスク説明がないクリニックは危険です。
5-2. 料金トラブルを避けるために
隠れた費用に注意
埋没法3回目の費用は、表示価格だけでは済まないことが多いです。
よくある追加費用:
- 抜糸費用:20,000~50,000円
- 麻酔代:10,000~30,000円
- 薬代:5,000~10,000円
- 診察料:3,000~5,000円(複数回)
- 糸のアップグレード代:30,000~50,000円
必ず事前に「全部でいくらかかりますか?」と総額を確認してください。
保証の落とし穴
「永久保証」「5年保証」などの言葉に惑わされないでください。
確認すべき保証内容:
- 保証の適用条件(糸が完全に取れた場合のみ?)
- 保証で受けられる施術内容(同じ幅のみ?)
- 保証期間中の制限(回数制限はある?)
- 他院での施術を受けた場合の扱い
5-3. セカンドオピニオンの重要性
3回目の埋没法は、必ず複数のクリニックでカウンセリングを受けてください。
セカンドオピニオンで確認すべきこと
- 施術の可否についての意見の違い
- 施術方法の違い
- リスク評価の違い
- 費用の違い
- 医師の対応の違い
私の経験では、3つ以上のクリニックで意見を聞くことで、自分に最適な選択が見えてくることが多いです。
6. 切開法という選択肢:真剣に検討すべきタイミング
6-1. 切開法を検討すべき明確なサイン
以下の条件に2つ以上当てはまる場合、切開法を真剣に検討することをお勧めします。
医学的なサイン
- 埋没法が2回とも1年以内に取れた
- まぶたの皮膚に明らかなたるみがある
- まぶたの脂肪が多く、腫れぼったい
- 医師から「埋没法は限界」と言われた
- まぶたに凹凸や瘢痕が目立つ
生活面でのサイン
- 埋没法の繰り返しで精神的に疲れ果てている
- 経済的に埋没法を繰り返す余裕がない
- 仕事や学業で頻繁に休むことができない
- 結婚や就職など、人生の節目を控えている
6-2. 切開法のメリットとデメリット:現実的な視点から
切開法のメリット
私が見てきた患者様の多くは、最終的に切開法を選択して「もっと早く決断すれば良かった」とおっしゃいます。
- 半永久的な効果 一度の施術で、半永久的に二重を維持できます。毎朝アイプチをする必要も、糸が取れる心配もありません。
- 確実な結果 余分な皮膚や脂肪を除去できるため、理想の二重により近づけます。
- 長期的なコストパフォーマンス 初期費用は高いですが、繰り返しの施術が不要なため、長期的には経済的です。
- 精神的な安定 「また取れるかも」という不安から解放されます。
切開法のデメリット
正直にデメリットもお伝えします。
- ダウンタイムの長さ 完全に腫れが引くまで3~6ヶ月かかることもあります。
- 傷跡のリスク 技術の進歩により目立たなくなっていますが、完全に傷跡がないわけではありません。
- 修正の難しさ 気に入らなかった場合の修正は、埋没法より困難です。
- 費用 30~50万円程度と、埋没法の2~3倍の費用がかかります。
6-3. 切開法への移行を決断する際の心の準備
恐怖心との向き合い方
「切る」ということへの恐怖は、誰もが持つ自然な感情です。私も100万円のエステで失敗した後、美容医療への恐怖心でいっぱいでした。
しかし、考えてみてください。埋没法を3回、4回と繰り返すことで、まぶたに与えるダメージの総量は、1回の切開法を超える可能性があるのです。
決断のタイミング
切開法を決断するベストなタイミングは人それぞれですが、以下の状況なら前向きに検討する価値があります。
- 長期休暇が取れる時期がある
- 精神的に安定している
- 信頼できる医師に出会えた
- 家族や友人のサポートが得られる
- 経済的な準備ができた
7. 実際の体験談:3回目の埋没法を経験した方々の声
7-1. 成功例:3回目で理想の二重を手に入れたAさん(28歳)
「1回目は大学生の時、安さだけで選んだクリニックで失敗。2回目は社会人になってから有名クリニックで受けましたが、1年で取れました。3回目は本当に悩みました。でも、今度こそと思い、修正専門の先生を探して施術を受けました。
カウンセリングで先生から『正直、切開法の方が確実です。でも、どうしても埋没法をご希望なら、こういう方法でやってみましょう』と、私のまぶたの状態に合わせた特別な施術法を提案してくれました。
施術時間は2時間近くかかり、腫れも3週間続きましたが、今は理想の二重になれました。もう2年経ちますが、まだしっかりキープできています。」
Aさんの成功のポイント
- 修正専門の医師を選んだ
- 十分な時間をかけてカウンセリングを受けた
- ダウンタイムを長めに確保した
- 医師の提案を信頼した
7-2. 苦い経験:4回目で切開法を選んだBさん(32歳)
「埋没法を3回受けました。3回目も1年持たずに取れて、4回目を検討した時、医師から『これ以上埋没法を続けると、まぶたが取り返しのつかない状態になる』と言われました。
振り返ると、3回目の後からまぶたの違和感が消えず、目も開けづらくなっていました。結局、切開法を受けることにしましたが、既にまぶたが相当ダメージを受けていたため、通常より難しい手術になったそうです。
今は満足していますが、もっと早く切開法を選んでいれば、ここまで苦労しなかったと思います。」
Bさんの教訓
- 無理に埋没法を繰り返すリスク
- 体からのサインを無視しない重要性
- 早めの決断の大切さ
7-3. 現在進行形:3回目を控えているCさん(25歳)
「2回埋没法を受けて、どちらも1年以内に取れました。3回目を受けるか、切開法にするか、3ヶ月悩んでいます。
5つのクリニックでカウンセリングを受けました。3つは『埋没法でも大丈夫』、2つは『切開法を勧める』という意見でした。
正直、まだ決められません。でも、焦って決めないようにしています。この記事を読んで、自分の状況を冷静に見つめ直すことができました。」
Cさんから学ぶこと
- 複数のカウンセリングを受ける重要性
- 焦らず検討する大切さ
- 自分の状況を客観的に見る必要性
8. 術後のケア:3回目だからこそ重要な長期管理
8-1. 術後1ヶ月~3ヶ月:安定期への移行
この時期の注意点
3回目の施術後は、見た目は落ち着いていても、内部ではまだ治癒過程が続いています。
重要な管理ポイント:
- マッサージは絶対に行わない(医師の指示がない限り)
- アイメイクは優しく、こすらない
- 定期的な診察を欠かさない
- 違和感があればすぐに相談
よくあるトラブルと対処法
- 糸が透けて見える 時間とともに目立たなくなることが多いですが、3ヶ月経っても改善しない場合は医師に相談してください。
- 左右差が気になる 腫れの引き方に差があることが原因の場合があります。最低3ヶ月は様子を見ましょう。
- ラインがガタつく 瘢痕の影響で起こることがあります。6ヶ月程度で改善することもありますが、改善しない場合は修正が必要かもしれません。
8-2. 術後3ヶ月~1年:本当の仕上がりが見える時期
最終評価のタイミング
3回目の埋没法の最終的な仕上がりは、術後6ヶ月~1年で判断します。この時期になって初めて、施術の成功・失敗が明確になります。
この時期に行うべきこと
- 写真での記録(毎月同じ角度で撮影)
- 違和感や変化の記録
- 定期検診の継続
- 次のステップの検討(満足なら維持、不満なら修正や切開法)
8-3. 1年後以降:長期的な視点での管理
加齢による変化への対応
埋没法で作った二重も、加齢とともに変化します。特に3回目の施術後は、以下の変化に注意が必要です。
- 皮膚のたるみによる二重幅の変化
- まぶたの下垂
- 左右差の出現や悪化
定期的なメンテナンスの重要性
年に1回は、施術を受けたクリニックで診察を受けることをお勧めします。早期に問題を発見できれば、大きなトラブルを防げる可能性があります。
9. 費用の現実:トータルコストで考える重要性
9-1. 3回目の埋没法にかかる実際の費用
基本的な費用の内訳
埋没法3回目の総費用:150,000~300,000円
詳細な内訳:
- 事前の抜糸費用:30,000~50,000円
- 埋没法施術費用:100,000~200,000円
- 麻酔・薬代:10,000~20,000円
- 診察料(複数回):10,000~20,000円
- 交通費・宿泊費(遠方の場合):~50,000円
保証についての現実
3回目の施術では、多くの場合、保証が限定的になります。
- 保証期間が短い(1年以内が多い)
- 保証内容が限定的(同じ幅のみ等)
- 保証料金が高額
- そもそも保証がつかない場合もある
9-2. 埋没法を繰り返す vs 切開法:長期的な経済比較
10年間のトータルコストシミュレーション
埋没法を繰り返す場合:
- 3回目:200,000円
- 4回目(3年後):200,000円
- 5回目(6年後):200,000円
- その他(抜糸等):100,000円
- 合計:700,000円
切開法を選択する場合:
- 切開法:400,000円
- メンテナンス:50,000円
- 合計:450,000円
このように、長期的に見ると切開法の方が経済的である場合が多いのです。
9-3. 医療ローンという選択肢:賢い利用方法と注意点
医療ローンのメリット
- 一括払いが難しくても施術を受けられる
- 金利が比較的低い(3~10%)
- 審査が比較的通りやすい
注意すべきポイント
私が見てきた中で、医療ローンでトラブルになったケースをお伝えします。
- 総支払額を確認していない 金利を含めた総額を必ず確認してください。
- 返済期間が長すぎる 3年以内に完済できる計画を立てましょう。
- 複数のローンを組んでしまう 他の美容施術のローンと重なると、返済が困難になります。
- 施術結果に満足できなくても返済は続く この現実を理解した上で契約してください。
10. 心のケア:美容医療と上手く付き合うために
10-1. 完璧を求めすぎない勇気
理想と現実のギャップを受け入れる
私自身、美容医療に携わってきて感じるのは、「完璧な二重」は存在しないということです。芸能人やモデルの写真は、プロのメイクと照明、そして画像加工によって作られています。
3回目の埋没法を検討している今、一度立ち止まって考えてみてください。
- 本当に求めているのは「完璧な二重」なのか
- それとも「今より良くなること」なのか
- 80%の満足で十分ではないか
10-2. 周囲の目を気にしすぎないために
整形をカミングアウトするという選択
3回目ともなると、周囲に隠し続けることが精神的な負担になっている方も多いです。
信頼できる人にだけでも打ち明けることで、以下のメリットがあります:
- 精神的な負担が軽減される
- ダウンタイム中のサポートが得られる
- 客観的な意見がもらえる
- 隠す必要がなくなる
私の経験では、カミングアウトした患者様の多くが「思ったより周りは気にしていなかった」「むしろ応援してくれた」と話されています。
10-3. 美容医療依存にならないために
健全な関係を保つためのルール
美容医療は、適切に利用すれば人生を豊かにするツールです。しかし、依存してしまうと、経済的にも精神的にも大きな負担となります。
以下のルールを設けることをお勧めします:
- 年間の美容医療予算を決める 収入の10%以内が目安です。
- 施術の間隔を空ける 最低6ヶ月は間隔を空けましょう。
- 複数の意見を聞く 1つのクリニックの意見だけで決めない。
- 他の自己投資も行う 外見だけでなく、内面の成長にも投資する。
- 定期的に立ち止まる 「なぜ美容医療を受けるのか」を定期的に自問自答する。
11. 最終決断へのロードマップ:あなたへの提案
11-1. 決断のためのセルフチェックリスト
以下の質問に正直に答えてください。
医学的な観点から □ 前回の埋没法から1年以上経過している □ まぶたに明らかな異常(腫れ、痛み、違和感)がない □ 複数の医師から「3回目も可能」と言われた □ 切開法のリスクも理解している □ 3回目のリスクを全て理解し、受け入れられる
経済的な観点から □ 施術費用を無理なく支払える □ 失敗した場合の追加費用も準備できる □ 長期的なコストを計算した □ 医療ローンを組む場合、返済計画が現実的
精神的な観点から □ 3回目で満足できなくても受け入れられる □ 周囲のサポートが得られる □ ダウンタイム中の生活に支障がない □ 美容医療に依存していない □ 自分の決断に自信が持てる
8個以上チェックがついた方 3回目の埋没法を前向きに検討して良いでしょう。ただし、信頼できる医師選びを最優先に。
5~7個の方 もう少し検討が必要です。特にチェックがつかなかった項目について、改善や準備ができるか考えてみてください。
4個以下の方 現時点では3回目の埋没法はお勧めしません。切開法や、一旦美容医療から離れることも検討してください。
11-2. 私からのメッセージ:同じ悩みを持つあなたへ
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
私も過去に高額なエステで失敗し、自分の容姿にコンプレックスを持ち続けた一人です。鏡を見るたびに落ち込み、写真を撮るのが嫌で、人と目を合わせることさえ苦痛でした。
その経験があるからこそ、今、3回目の埋没法を悩んでいるあなたの気持ちが痛いほど分かります。
「もう疲れた」 「でも諦めきれない」 「このままじゃ嫌だ」
その全ての感情を、否定する必要はありません。
ただ、一つだけ伝えたいことがあります。
あなたの価値は、二重の形だけで決まるものではありません。
確かに、理想の二重になれれば自信がつくでしょう。でも、その過程で心身を壊してしまっては、本末転倒です。
3回目の埋没法を受けるにしても、切開法を選ぶにしても、あるいは一旦立ち止まるにしても、それはあなた自身が決めることです。
誰かに急かされて決めるのではなく、誰かの意見に流されるのでもなく、あなた自身が納得できる選択をしてください。
そして、どんな選択をしても、それは「正解」です。なぜなら、それはあなたが真剣に考えて出した答えだから。
11-3. 次のステップ:今すぐできる3つの行動
1. 情報収集と記録
今日から始められること:
- 自分のまぶたの写真を撮って記録する
- これまでの施術履歴をまとめる
- 気になるクリニックをリストアップする
- この記事で気になった点をメモする
2. カウンセリング予約
最低3つのクリニックでカウンセリングを受けてください。
予約の際のポイント:
- 「3回目の埋没法を検討している」と必ず伝える
- 十分な時間を確保してもらう
- 可能なら経験豊富な医師を指名する
3. サポート体制の構築
一人で抱え込まないでください。
- 信頼できる人に相談する
- 美容医療の経験者の話を聞く
- 必要ならカウンセリングに同行してもらう
- このようなメディアで情報を継続的に収集する
おわりに:あなたの幸せを心から願って
長い記事を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
埋没法3回目のやり直しは、決して簡単な決断ではありません。medical(医学的)、financial(経済的)、そしてemotional(感情的)な側面から、総合的に判断する必要があります。
私がこの記事で最も伝えたかったのは、「焦らないでください」ということです。
美容医療は逃げません。良いクリニックも、良い医師も、きちんと探せば必ず見つかります。
今は不安でいっぱいかもしれません。でも、その不安は、あなたが真剣に自分と向き合っている証拠です。
最後に、私の好きな言葉を送ります。
「完璧な美しさより、自分らしい美しさを」
あなたが、自分らしい選択をして、自分らしい美しさを手に入れられることを、心から願っています。
もし、この記事を読んで新たな疑問や不安が生まれたら、それもまた大切な気づきです。その疑問を持って、信頼できる医師に相談してください。
あなたの未来が、笑顔で溢れるものになりますように。
【免責事項】 この記事は、一般的な情報提供を目的としており、特定の医療アドバイスを提供するものではありません。実際の施術を検討される際は、必ず専門の医師にご相談ください。個人の体質や状態により、結果は異なります。
【著者情報】 元美容ナース / 美容医療メディア編集部 大手エステサロンでのカウンセラー経験5年、美容クリニックでの看護師経験3年。 自身の失敗経験から、正しい美容医療情報の発信を使命として活動中。