ハイフとサーマジェンの違いを徹底解説|元美容ナースが語る本当の選び方

  1. はじめに:たるみ治療への不安、私にも分かります
  2. 目次
  3. 1. ハイフとサーマジェンの基本的な違い
    1. そもそも、どんな仕組みなの?
    2. 作用する深さの違い
    3. 使用するエネルギーの違い
  4. 2. 効果の違い:引き上げか引き締めか
    1. ハイフの得意分野:たるみの「引き上げ」
    2. サーマジェンの得意分野:肌の「引き締め」と「小顔効果」
    3. 効果の現れ方の違い
  5. 3. 痛みの違い:正直どのくらい痛いのか
    1. ハイフの痛み:骨に響く独特の感覚
    2. 実際の体験談から見る痛みのレベル
    3. サーマジェンの痛み:温かさが中心
    4. 痛みへの対処法
  6. 4. 料金相場の違い:本当にかかる費用
    1. 料金の現実:広告価格だけでは分からない
    2. ハイフの料金相場
    3. サーマジェンの料金相場
    4. トータルコストで考える重要性
    5. コストパフォーマンスの考え方
  7. 5. 効果の持続期間と通院頻度
    1. ハイフの持続期間と通院ペース
    2. サーマジェンの持続期間と通院ペース
    3. 併用する場合のスケジュール例
  8. 6. 向いている人・向いていない人
    1. ハイフが向いている人
    2. サーマジェンが向いている人
    3. 年代別のおすすめ度
  9. 7. 併用することのメリット
    1. なぜ併用が推奨されるのか
    2. 相乗効果のメカニズム
    3. 併用のメリット
    4. 併用する際の注意点
  10. 8. 施術を受ける前に知っておくべきリスク
    1. ハイフのリスクと副作用
    2. サーマジェンのリスクと副作用
    3. エステサロンでの施術リスク
  11. 9. カウンセリングで聞くべき質問リスト
    1. 絶対に確認すべき基本事項
    2. 押し売りを避けるための質問
    3. 医師の技術力を確認する質問
    4. サーマジェンとハイフで迷っている場合の質問
  12. 10. 賢い選択をするために:最後のアドバイス
    1. まず試すならどちらから?
    2. 失敗しないクリニック選びのポイント
    3. 現実的な期待値の設定
    4. 私からの最後のメッセージ
  13. まとめ:ハイフとサーマジェンの選び方
    1. 施術選びのフローチャート
    2. 併用プランの目安
    3. 最重要ポイント
  14. 終わりに

はじめに:たるみ治療への不安、私にも分かります

こんにちは。元美容ナース、現在は美容医療メディアの編集者として活動しています。実は私自身、過去に100万円のエステコースを契約し、効果を実感できずに後悔した経験があります。

「もう自分一人でのダイエットは限界かも…」 「でも、高額な施術を勧められたらどうしよう…」

このような不安を抱えている方に、今回はハイフとサーマジェンの違いについて、元美容ナースとしての経験と、一人の失敗経験者としての視点から、正直にお伝えしたいと思います。

特に、InstagramやWeb広告で「劇的に変わる!」といった宣伝を見て期待と不安が入り混じっている方。その気持ち、本当によく分かります。私も同じでした。

この記事では、両施術のメリットだけでなく、デメリットやリスクも包み隠さずお伝えします。最後まで読んでいただければ、あなたに本当に合う施術が見えてくるはずです。

目次

  1. ハイフとサーマジェンの基本的な違い
  2. 効果の違い:引き上げか引き締めか
  3. 痛みの違い:正直どのくらい痛いのか
  4. 料金相場の違い:本当にかかる費用
  5. 効果の持続期間と通院頻度
  6. 向いている人・向いていない人
  7. 併用することのメリット
  8. 施術を受ける前に知っておくべきリスク
  9. カウンセリングで聞くべき質問リスト
  10. まとめ:賢い選択をするために

1. ハイフとサーマジェンの基本的な違い

そもそも、どんな仕組みなの?

美容クリニックに行くと、「ハイフ」「サーマジェン」という言葉を聞きますが、正直、違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。私がカウンセラーをしていた頃も、この質問を本当にたくさん受けました。

**ハイフ(HIFU)**は、「High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)」の略称です。超音波を一点に集中させて、皮膚の深い層(SMAS筋膜層)に熱を加える施術です。虫眼鏡で太陽の光を集めるイメージに近いかもしれません。

サーマジェンは、RF(ラジオ波)という高周波を使って、皮膚の真皮層から脂肪層の浅い部分に熱を加える施術です。電子レンジが食べ物を温めるのと似た原理で、内側から温めていきます。

作用する深さの違い

ここが最も重要な違いです。私たちの顔の皮膚は、表面から順に以下のような層になっています:

  1. 表皮(0.2mm程度)
  2. 真皮(2mm程度)
  3. 皮下組織(脂肪層)(個人差あり)
  4. SMAS筋膜(4.5mm程度の深さ)
  5. 表情筋

サーマジェンは真皮から脂肪層の浅い部分(深さ2.4mm程度、熱の影響は4-5mmまで)に作用します。一方、ハイフはもっと深いSMAS筋膜層(4.5mm)まで届きます。

この違いを料理に例えると、サーマジェンは「表面をこんがり焼く」イメージ、ハイフは「中までしっかり火を通す」イメージです。どちらも大切ですが、目的が違うのです。

使用するエネルギーの違い

  • ハイフ:超音波エネルギー
  • サーマジェン:高周波(RF/ラジオ波)エネルギー

この違いによって、熱の広がり方も変わってきます。ハイフは「点」で熱を加えるのに対し、サーマジェンは「面」で広く熱を加えます。


2. 効果の違い:引き上げか引き締めか

ハイフの得意分野:たるみの「引き上げ」

ハイフの最大の特徴は、緩んでしまったSMAS筋膜を引き締めることで、顔全体を土台から「引き上げる」効果があることです。

ハイフで期待できる効果:

  • フェイスラインのリフトアップ
  • ほうれい線の改善
  • マリオネットラインの改善
  • 顎下のたるみ改善
  • 頬のリフトアップ

実際に施術を受けた患者様からは、「顔の輪郭がシャープになった」「横顔がきれいになった」という声をよく聞きました。特に、40代以降で筋膜の緩みが気になる方には効果を実感しやすい施術です。

サーマジェンの得意分野:肌の「引き締め」と「小顔効果」

サーマジェンは、皮膚表面に近い部分を引き締めることで、肌のハリを改善し、顔全体をキュッと引き締める効果があります。

サーマジェンで期待できる効果:

  • 口横のぽにょっとした膨らみの改善
  • 頬全体の引き締め(顔痩せ効果)
  • 肌のハリ・弾力アップ
  • 毛穴の引き締め
  • 小じわの改善
  • コラーゲン生成によるツヤ感アップ

私がカウンセリングをしていた頃、「痩せた?」と周りから言われたという患者様が多かったのがサーマジェンでした。脂肪層に作用するため、顔痩せ効果を実感しやすいのが特徴です。

効果の現れ方の違い

ハイフ:

  • 施術直後:引き締まった感じはあるが、大きな変化は少ない
  • 1ヶ月後:徐々に効果を実感し始める
  • 2-3ヶ月後:効果のピークを迎える

サーマジェン:

  • 施術直後〜1週間:一次効果としてハリ感を実感
  • 1-2週間:引き締め効果を実感
  • 3ヶ月かけて:二次効果(コラーゲン増生)でさらに改善

3. 痛みの違い:正直どのくらい痛いのか

ハイフの痛み:骨に響く独特の感覚

正直にお伝えすると、ハイフには痛みがあります。私自身も体験しましたが、特徴的な痛みが2種類あります。

1. 骨に響く痛み 「ズーン」「ズキン」という、骨に響くような鈍痛です。特に頬骨や顎の骨に近い部分で感じやすく、歯医者で神経に触れたときのような感覚に似ています。

2. 熱による痛み 「チクチク」「ジリジリ」という、皮膚の奥で針を刺されるような熱い痛みです。

実際の体験談から見る痛みのレベル

私がカウンセリングした患者様の声を整理すると:

  • 痛みに強い方:「思ったより大丈夫だった」「我慢できる程度」
  • 普通の方:「痛いけど、効いている感じがする」「場所によってはきつい」
  • 痛みに弱い方:「正直つらかった」「麻酔なしではきつい」

特に痛みを感じやすい部位:

  • 額(皮膚が薄く骨に近い)
  • 頬骨周辺
  • 顎下
  • こめかみ

サーマジェンの痛み:温かさが中心

サーマジェンの大きなメリットは、ハイフと比較して痛みが格段に少ないことです。

サーマジェンの感覚:

  • じんわりとした温かさ
  • 部分的に少し熱く感じる程度
  • 骨に響く痛みはほとんどない
  • リラックスして受けられる

実際、私が施術を担当していた頃、サーマジェンなら麻酔なしでも問題なく受けられる方がほとんどでした。「エステのラジオ波と同じくらい」という感想も多く聞きました。

痛みへの対処法

ハイフの場合:

  • 表面麻酔クリーム(3,000円〜5,000円程度の追加料金)
  • 出力の調整(効果は少し下がる可能性あり)
  • 照射角度の工夫(技術者の腕次第)

サーマジェンの場合:

  • 基本的に麻酔は不要
  • 熱さを感じたら伝えて出力調整

4. 料金相場の違い:本当にかかる費用

料金の現実:広告価格だけでは分からない

私が100万円のエステコースで失敗した経験から、料金については特に詳しくお伝えしたいと思います。クリニックの広告では「初回限定○○円」といった表示をよく見ますが、実際にかかる費用はもっと複雑です。

ハイフの料金相場

1回あたりの相場:

  • 大手美容クリニック:8万円〜15万円
  • 中規模クリニック:5万円〜10万円
  • 格安クリニック:3万円〜5万円

注意すべき追加費用:

  • 麻酔代:3,000円〜5,000円
  • 初診料:3,000円程度
  • 再診料:1,000円程度
  • アフターケア用品:5,000円〜10,000円

サーマジェンの料金相場

1回あたりの相場:

  • 全顔:4万円〜6万円
  • 部分(頬・フェイスライン):3万円〜4万円
  • 口周り集中:2万円〜3万円

サーマジェンの大きなメリットは、ハイフやサーマクールと比較して料金が抑えめなことです。継続して通いやすい価格設定になっています。

トータルコストで考える重要性

年間で考えた場合の目安:

ハイフ(年2回):

  • 施術費:16万円〜30万円
  • 麻酔・その他:1万円〜2万円
  • 年間合計:17万円〜32万円

サーマジェン(年4回):

  • 施術費:16万円〜24万円
  • その他費用:ほぼなし
  • 年間合計:16万円〜24万円

コストパフォーマンスの考え方

料金だけで判断するのは危険です。私の失敗経験から学んだのは、「安いから」「高いから良い」という単純な判断ではなく、以下の点を総合的に考えることの大切さです:

  1. 自分の悩みに合っているか
  2. 継続できる料金か
  3. 追加費用の有無
  4. 効果の持続期間

5. 効果の持続期間と通院頻度

ハイフの持続期間と通院ペース

効果の持続期間:

  • 一般的に3〜6ヶ月
  • 機種によっては6ヶ月〜1年

推奨される通院ペース:

  • 初回から3ヶ月後:2回目
  • その後:3〜6ヶ月に1回

ただし、ハイフには重要な注意点があります。頻繁に受けすぎると、顔がこけてしまうリスクがあるのです。私がカウンセリングしていた頃、「もっと頻繁に受けたい」という方もいましたが、適切な間隔を守ることが大切です。

サーマジェンの持続期間と通院ペース

効果の持続期間:

  • 約3ヶ月程度

推奨される通院ペース:

  • 効果を維持したい場合:2〜3ヶ月に1回
  • 口周りなど気になる部分:1ヶ月に1回も可能

サーマジェンは比較的頻繁に受けても問題ないため、「定期的なメンテナンス」として取り入れやすい施術です。

併用する場合のスケジュール例

多くのクリニックで推奨されているのが、ハイフとサーマジェンの併用です。

理想的なスケジュール:

  1. 初回:ハイフ+サーマジェン同日施術
  2. 3ヶ月後:サーマジェンのみ
  3. 6ヶ月後:ハイフ+サーマジェン
  4. 9ヶ月後:サーマジェンのみ

このサイクルで続けることで、深い層と浅い層の両方からアプローチでき、より高い効果が期待できます。


6. 向いている人・向いていない人

ハイフが向いている人

特に効果を実感しやすい方:

  • 40代以降でたるみが気になる方
  • フェイスラインをシャープにしたい方
  • ほうれい線やマリオネットラインが深い方
  • 顎下のたるみが気になる方
  • 年に数回の施術で効果を維持したい方

ハイフを避けた方が良い方:

  • 20代前半の若い方(そもそもたるみが少ない)
  • 極端に痩せている方(顔がこけるリスク)
  • ペースメーカーを使用している方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 施術部位に金属プレートが入っている方

サーマジェンが向いている人

特に効果を実感しやすい方:

  • 口横のぽにょっとした膨らみが気になる方
  • 顔全体をすっきりさせたい方
  • 肌のハリ・ツヤを改善したい方
  • 痛みに弱い方
  • 定期的にメンテナンスをしたい方
  • 比較的リーズナブルに施術を受けたい方

サーマジェンの効果が出にくい方:

  • 深いたるみが主な悩みの方
  • 即効性を求める方
  • 劇的な変化を期待する方

年代別のおすすめ度

20代後半〜30代前半:

  • サーマジェン中心がおすすめ
  • 予防的なケアとして効果的

30代後半〜40代:

  • サーマジェンとハイフの併用が理想
  • 悩みに応じて比率を調整

50代以降:

  • ハイフ中心+サーマジェンでメンテナンス
  • より深いアプローチが必要

7. 併用することのメリット

なぜ併用が推奨されるのか

私がカウンセリングをしていた頃、最も満足度が高かったのは、実はハイフとサーマジェンを併用していた患者様でした。その理由を詳しく説明します。

相乗効果のメカニズム

顔のたるみは、実は一つの原因だけで起こるものではありません。

たるみの複合的な原因:

  1. SMAS筋膜の緩み(深い層)
  2. 脂肪の下垂
  3. 皮膚の弾力低下(浅い層)
  4. コラーゲンの減少

ハイフは主に1の筋膜にアプローチし、サーマジェンは2〜4にアプローチします。つまり、併用することで、たるみの原因すべてにアプローチできるのです。

併用のメリット

1. より自然な仕上がり 深い層だけ、浅い層だけではなく、全体的にバランスよく改善されるため、不自然さがありません。

2. 効果の持続性向上 異なるメカニズムで改善するため、効果がより長く続きやすくなります。

3. 痛みの分散 すべてをハイフで改善しようとすると高出力が必要ですが、サーマジェンと併用することで、ハイフの出力を抑えめにできます。

併用する際の注意点

同日施術の場合:

  • 施術時間が長くなる(合計1.5〜2時間)
  • 費用が高額になる
  • 肌への負担を考慮する必要がある

別日施術の場合:

  • 最低1ヶ月は間隔を空ける
  • 通院回数が増える
  • スケジュール管理が必要

8. 施術を受ける前に知っておくべきリスク

ハイフのリスクと副作用

私は正直にお伝えしたいと思います。ハイフには以下のようなリスクがあります:

一般的な副作用(ほとんどの方に起こる):

  • 施術後の赤み(数時間〜1日)
  • 腫れ・むくみ(1週間程度)
  • 筋肉痛のような痛み(2週間程度)

稀に起こる副作用:

  • 内出血(1〜2週間で消失)
  • 一時的なしびれ(通常3ヶ月以内に改善)
  • 火傷(技術者のミスによる)

最も注意すべきリスク:顔のこけ これは特に重要です。ハイフを頻繁に受けすぎたり、出力が強すぎたりすると、顔がこけて老けて見えることがあります。特に以下の方は注意が必要です:

  • もともと顔の脂肪が少ない方
  • 痩せ型の方
  • 頬骨が目立つ方

サーマジェンのリスクと副作用

サーマジェンは比較的リスクが少ない施術ですが、以下の点には注意が必要です:

起こりうる副作用:

  • 施術後の赤み(数時間程度)
  • 軽い腫れ(1〜2日)
  • 熱感(当日中に治まる)

稀な副作用:

  • 火傷(適切な出力管理で防げる)
  • 色素沈着(日焼け直後の施術で起こりやすい)

エステサロンでの施術リスク

ここで重要な警告をさせていただきます。最近、エステサロンでも「ハイフ」や類似の施術を行っているところがありますが、これらには大きなリスクがあります。

エステハイフの問題点:

  • 医師の診察がない
  • 出力が弱く効果が限定的
  • トラブル時の対応が不十分
  • 国民生活センターへの相談件数が増加中

私の意見としては、たるみ治療は必ず医療機関で受けることをお勧めします。


9. カウンセリングで聞くべき質問リスト

絶対に確認すべき基本事項

私がカウンセラーをしていた経験から、患者様が聞き忘れがちだけど重要な質問をまとめました。これらは必ず確認してください:

料金について: □ 表示価格に含まれるもの・含まれないものは? □ 麻酔代は別料金か? □ 初診料・再診料はいくらか? □ キャンセル料はかかるか? □ 分割払いの金利は何%か?

施術について: □ 使用する機器の名称と特徴は? □ 施術者は医師か看護師か? □ 何ショット照射するのか? □ 出力はどの程度か? □ 施術時間はどのくらいか?

効果について: □ 私の悩みに対して、現実的にどの程度の改善が見込めるか? □ 効果が現れるまでの期間は? □ 効果の持続期間は? □ 何回くらい通う必要があるか?

押し売りを避けるための質問

残念ながら、一部のクリニックでは強引な勧誘があります。以下の質問で、そのクリニックの姿勢を確認できます:

□ 「今日契約しないと、この価格では受けられませんか?」 □ 「他のクリニックと比較検討したいのですが、問題ありませんか?」 □ 「一度帰って考えたいのですが、可能ですか?」

これらの質問に対して、圧力をかけてくるようなクリニックは避けた方が賢明です。

医師の技術力を確認する質問

□ このクリニックでの症例数はどのくらいですか? □ 施術前後の写真を見せていただけますか? □ 万が一のトラブル時の対応はどうなっていますか? □ アフターフォローはありますか?

サーマジェンとハイフで迷っている場合の質問

□ 私の顔の状態だと、どちらがより効果的ですか? □ 併用する場合のメリット・デメリットは? □ 併用する場合の料金プランはありますか? □ それぞれ単独で受けた場合との違いは?


10. 賢い選択をするために:最後のアドバイス

まず試すならどちらから?

もし、どちらか一つから始めるなら、私は以下のように提案します:

サーマジェンから始めることをおすすめする方:

  • 美容医療が初めての方
  • 痛みに不安がある方
  • 予算を抑えたい方
  • 30代前半までの方

ハイフから始めることをおすすめする方:

  • 明確なたるみの悩みがある方
  • 40代以降の方
  • 通院回数を減らしたい方
  • 多少の痛みは我慢できる方

失敗しないクリニック選びのポイント

良いクリニックの特徴:

  1. カウンセリングが丁寧(最低30分以上)
  2. デメリットも正直に話してくれる
  3. 当日契約を急かさない
  4. 料金が明確
  5. アフターフォローが充実
  6. 口コミの内容が具体的

避けるべきクリニックの特徴:

  1. 「今日だけ特別価格」と急かす
  2. デメリットを話さない
  3. 高額なコースしか勧めない
  4. 医師の診察が適当
  5. スタッフの対応が事務的

現実的な期待値の設定

私が100万円のエステで失敗した最大の原因は、過度な期待でした。美容医療は魔法ではありません。

現実的な効果:

  • 5歳若返る → ◯ 可能性あり
  • 10歳若返る → △ 複数回の施術と時間が必要
  • 20歳若返る → × 現実的ではない

大切なのは「改善」であって「激変」ではないということを理解してください。

私からの最後のメッセージ

コンプレックスに悩み、変わりたいと願う気持ち。その勇気を、私は心から応援したいと思います。

ただし、焦らないでください。高額な契約を急ぐ必要はありません。まずは単発で試してみて、効果を実感してから継続を考えても遅くありません。

そして何より大切なのは、「今の自分」を否定しすぎないことです。美容医療は、あなたをより輝かせるための「プラスα」であって、あなたの価値を決めるものではありません。

もし不安があれば、信頼できる医師とじっくり相談してください。そして、納得できるまで質問してください。それがあなたの権利です。


まとめ:ハイフとサーマジェンの選び方

最後に、この長い記事の要点をまとめます。

施術選びのフローチャート

ステップ1:主な悩みを明確にする

  • たるみ・リフトアップ → ハイフ中心
  • 顔痩せ・引き締め → サーマジェン中心
  • 両方 → 併用がベスト

ステップ2:条件を確認する

  • 痛みに弱い → サーマジェン
  • 予算重視 → サーマジェン
  • 効果重視 → ハイフまたは併用
  • 即効性重視 → ハイフ

ステップ3:年齢を考慮する

  • 20代後半〜30代前半 → サーマジェン
  • 30代後半〜40代 → 併用
  • 50代以降 → ハイフ中心

併用プランの目安

理想的な年間スケジュール:

  • ハイフ:年2回(6ヶ月おき)
  • サーマジェン:年4回(3ヶ月おき)
  • 予算:年間25〜40万円程度

エントリープラン:

  • まずサーマジェンを3ヶ月試す
  • 効果を実感したらハイフも検討
  • 予算:3ヶ月で12〜18万円程度

最重要ポイント

  1. 即決しない:その場の雰囲気に流されない
  2. 比較検討する:最低3院はカウンセリングを受ける
  3. 口コミを確認:具体的な内容の口コミを重視
  4. 適正価格を知る:安すぎも高すぎも要注意
  5. 医師と相談:不安は全て解消してから施術を受ける

終わりに

長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

私自身の失敗経験、そして多くの患者様と向き合ってきた経験から、できる限り正直に、そして詳しくお伝えしました。

美容医療は、適切に活用すれば、あなたの人生をより豊かにしてくれる素晴らしいツールです。しかし、間違った選択をすると、経済的にも精神的にも大きな負担になります。

どうか焦らず、じっくりと検討してください。そして、あなたにとって最良の選択ができることを、心から願っています。

もし、まだ不安があるなら、まずは複数のクリニックで無料カウンセリングを受けてみてください。話を聞くだけでも、きっと多くの気づきがあるはずです。

あなたの「変わりたい」という勇気が、素敵な結果につながりますように。


【執筆者プロフィール】 元美容ナース(勤務歴5年)、大手エステサロンカウンセラー経験あり。コスメコンシェルジュ資格保有。100万円のエステコースで失敗した経験から、正しい美容医療の情報発信を行っています。

【医療広告ガイドラインについて】 この記事は、厚生労働省の医療広告ガイドラインを遵守し、客観的かつ正確な情報提供を心がけています。効果には個人差があることをご理解ください。